09.花粉の飛散量が夏の暑さに影響されるのは本当ですか?

花粉症に影響を与えるスギの雄花(オバナ)は毎年7月から8月にかけて作られます。この時期の気象状況(日照時間、最高気温、平均気温、降水量)によって雄花の作られる量が変わり、花粉の飛散量は年毎に変わってきます。
 
十分な日照時間があり、暑い日が続くと雄花は大量に作られ、翌年の花粉の飛散量は多くなります。反対に冷夏などで夏の気温が上がらなかったり、雨の量が多く日照時間が減ると少なくなります。このようにして11月頃までかけて成長した雄花は冬の気温低下に伴い、1月頃まで休眠状態に入ります。休眠状態だった雄花は1月から目を覚まし始め、開花準備に入ります。休眠から覚めた雄花は、1月からの気温が高いほど早く開花します。1月以降の積算最高気温が、西日本で400~500℃、東日本で300~350℃が飛散開始の目安となります。
 
例年10月以降に翌年のスギ花粉の飛散予測が出始めますが、これらの状況などを基に予測が立てられています。
 
『出典』 環境省ホームページ 
「花粉保全マニュアルⅡ主な花粉と飛散時期」 をもとにアズフィット株式会社作成

2017.06.22

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