10.家庭用マスクの性能を教えてください
家庭用マスクの基本機能として、保湿・保温機能、防寒機能、捕集ろ過機能があります。(保湿機能とは、気管支の乾燥を防ぎ、絨毛(じゅうもう)運動を活発化し、異物を排出する機能が高まる効果です。)
現在様々なマスクが販売されていますが、用途別に区別すると以下の3つに分けられます。
①花粉対策用
②風邪、ウィルス対策用
③PM2.5対策用
これらの性能はフィルター部の捕集ろ過効率によって決まります。花粉対策用であれば、約30μm(※1)の粒子をカットするマスク。風邪、ウィルス対策用はBFE(バクテリア飛沫捕集(※2)効率試験)約3μm、VFE(ウィルス飛沫捕集効率試験)約1.7μm、PM2.5対策用はPFE(微粒子捕集効率試験)約0.1μmをフィルタに通し、99%までの捕集効果を記載しています。
(※1) 1μm=0.001mm (※2) 咳やくしゃみなどの飛沫=5~3μm
フィルター部の品質性能について数値表示をする場合は、試験方法または試験期間を表示することとなっています。
ただし、マスクの着用によって口からの微粒子の吸い込みを減少させることが期待できるものの、完全に防止することには限界があることから、家庭用マスクの製品パッケージには、「マスクは感染(侵入)を完全に防ぐものではありません」と明記されています。
正しい着用方法を心がけることが大切です。
【出典】(一社)日本衛生材料工業連合会(不織布マスクの性能と使用時の注意)
2017.10.02