22. 紙箱に入っていないティシュペーパー
ティシュペーパー市場において、従来中心であった紙箱に入ったタイプではなく、フィルムで包装された「ソフトパックティシュ」のシェアが増えてきています。呼び方も「ソフトパック」や「フィルムパック」、製品形状が枕(英語でpillow)に似ていることから「ピロー包装」など、製品によってさまざまな記載があります。
ソフトパックティシュそのものは20年以上前から一部メーカーで製造・販売されていましたが、大きく認知されてきたのはここ数年のことで、海外で製造された製品が割安感もありシェアを伸ばしてきたことや大手小売店のPB(プライベートブランド)品として取り扱いが増えたこと、また、2018年頃からは保湿成分を含んだローションタイプの製品も発売されており、現在では数量ベースで10%を超えるところまで伸びてきています。なお、海外ではソフトパックティシュが主流のようです。
ソフトパックティシュには、外箱が無いのでゴミを減らすことができ経済的であるということや(BOXティシュを使い終わった後に、取り出し口のポリウインドウと呼ばれるフィルムを剥がして分別して箱をたたむという作業が面倒という声もあるようです)、サイズがコンパクトなものが多いので持ち運びがしやすく、風邪・花粉のシーズンなど大量に使用したい時に便利なこと、フィルム包装なので水まわりにも強く、あらゆる場所で使いやすい、などのメリットがあります。BOXティシュに比べ形状が保ちにくい面もありますが、近年ではソフトパックティシュに合わせたティシュケースも販売されています。
2020.10.30